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ありたその夢日記です

夢みた

制限時間を設けて殴り合う夢。アメリカの大学にあるような緑色の広大な敷地。そこには珍しい客人がいた。アルベルト・アインシュタイン、そしてアイザック・ニュートン。既にこの世にはいないはずの天才たちと敷地内を歩いていると、アインシュタインフリスクのようなものを取り出した。それを一粒口にすると突然彼が空を飛び始めたではないか。

この謎の錠剤を飲めば、僕も生身で空を飛べる。試してみたくて仕方がなくて迷うことなく口にした。体に特別変化は起きていない。しかし脳内で念じるだけで空を飛べるようになっていたのだ。ただその自由な空を満喫できる時間は限られており、一分もすると能力は切れてしまった。

気分がハイになった僕はふと殴り合いがしてみてみたくなった。この身体能力が異常に跳ね上がった状態で闘いをしたらどれだけ楽しいだろう、このことしか考えられなくなったのだ。そこで近くにいた双葉杏に提案する。「この薬の切れるまで一分間、殴り合わないか?」「いいよ。ただし殴り合ってる間はD2Dの曲を流してね」。条件が加えられたが何も問題はない。

先攻はこの僕。錠剤を奥歯で噛み砕き、その瞬間杏への攻撃を開始した。アッパーで杏の小さな体を宙に浮かし更に下からの打撃で上空へ弾き飛ばす。空を飛べるだけではなくパワーも増幅されているようだった。すかさず自分も空を飛び空中で何度も攻撃を加える。止むことのない打撃の連続。普通の少女に耐えられるはずがない。

一分が経過し能力が解除されると杏の体は地上に叩きつけられた。しまった、いくらなんでもやりすぎたかと心配した僕はすぐさま駆け寄る。大丈夫か?と声をかけたその瞬間、悪鬼のような形相で杏がこう言った。「次はわたしの番だね」。あんずのうた DJ過重労働MIXが爆音で鳴り始めたその刹那、これまで受けたことがない衝撃が身体を揺らす。杏の打撃であった。呼吸が止まり思考が停止する。続いて第二撃、三撃と続くがガードすらできない。先ほど僕が杏を攻めていたときは、彼女は吹き飛ばされてはいたが全ての技をガードし切っていた。

ところが今の僕はどうだ。ガードするなんて選択肢が与えられないほど高速で殴られ続けている。頭の中ではファンコットが鳴っており脳みそを揺さぶってくる。三十秒ほど経った頃だろうか。幻覚が見えてきた。MOGRAの床で自分が痙攣している様子であった。周りの人からは「VJ素材にしよう」という声が聞こえる。DJブースにいるのは佐藤貴文さん。

ああ、彼があんずのうたを流していたんだと思いついたところで目が覚めた。