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ありたその夢日記です

夢みた

雪山に行く夢。視界が白で染まる。地上から数千メートル、ここの景色は冬将軍が支配していた。どこにでもある田舎町のスキー場、シャルマン火打スキー場にも冬の季節は平等に訪れる。広いだけが取り柄で他になんの変哲も無いスキー場だが客には困っていない。今日もヘリコプターには多くのスキー客を乗せていた。僕もその客の一人。正直言ってスキーは嫌いだ、家の中でじっとしていたほうがずっとマシだと考えている。では何故僕はスキー場に向かうヘリの中にいるのか。周りで研究室の仲間が談笑している。彼らの影響によるところがありそうだ。

ズドン、ズドンと慣れない衝撃が身体を揺らした。はて、僕はスキー場にいるはずなのだが。スキーやスノーボードといったウインタースポーツはこのような全身に響く衝撃、鼓膜を刺激する爆音と無縁なはず。計測器に囲まれたそこは雪の中ではない。戦車。僕はいま戦車のなかにいるのだ。ひさめさんが文句を言いながら淡々と砲撃を続け、tkgくんが山を降りようとハンドルを操作していた。雪への砲撃、そして前進。これを繰り返すことで道を作る。戦車は火災流の中だって進む、雪道程度で怯むわけがない。

目標地点には木造の建物が用意されていた。お世辞にも綺麗とは言えないが最低限の生活には困らないだろう。玄関には多数のバナナ、みかんが放置されていた。誰だ食べ物を粗末にするやつはけしからんと思いつつ元あった場所に戻してやる。手に持ったバナナがぐにゃりと曲がった。普通のバナナはこんな風に曲がったりしない。先ほどまで新鮮なように見えたそれはありえない早さで劣化している。どう考えてもおかしい。畜生だれの許可を取って勝手に腐りやがってるんだ。黒く変色したものからゴミ袋に詰めていたところで目が覚めた。