中学の合唱コンクール出る夢。僕の出身中学校は毎年文化祭と一緒にクラス対抗合唱コンクールを行なっている。課題曲と自由曲をそれぞれ一曲ずつ歌い、最も優れたクラスを決める。僕は3年生で、歌う側ではなく指揮者を担当させられていた。
自分の所属するクラスはトップバッター。みんな緊張するなかステージに上がる。僕は指揮者なので指揮台に上がり、ピアノ演奏をする女子学生と目を合わせた。
腕を振り課題曲の演奏が始まったその時、僕はジャンプしていた。それどころか重力に反し空中に留まり続け更には移動することができたのである。指揮をしながら体育館を飛び回った。
自由曲は花をテーマにした楽曲で、ステージ上には多くの花が飾られていた。自分たちで用意したものだけではなく、三年一組のOBOGたちがこの企画に協力してくれたのだ。自由曲でも僕は空中を飛び回る。花があまりにも綺麗だったので指揮が見えなくなってしまう位置に移動して花を眺めていたほどだった。
演奏終盤では歌いながらアクロバットな演技を行い高得点を狙う算段であった。男女それぞれ一名が台の上から回転しようとする。回転そのものは成功したのだが着地に失敗して頭を打っていた。最後の全体のフィニッシュも体勢を崩してしまい、終わりよければ全て良しという風にはいかなかった。
出来が良くなかったため対抗馬となる二組の合唱を聴くのが怖かった。始まる直前で煙草を吸いに体育館を出た。
職員室近くの喫煙所で煙草を吸っていると同じクラスのピアノ演奏者の女の子がやってきた。煙草をもみ消し一緒に歩きながら体育館へ戻る。僕とその子は恋人関係にあるらしく「演奏お疲れさま」と声をかけ互いに抱き合った。煙草が苦手なのか「煙草くさい…」と批難されつつ。
体育館に戻るとちょうど二組の合唱が終わったようだった。席に着くと休憩を兼ねて避妊講座が始まった。
下ネタ好きな中学生が笑い出したところで目が覚めた。
